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機能性ディスペプシア(FD) 胃の痛み、もたれ、膨満感

2017年10月31日
テラッセ納屋橋ファミリークリニック院長の近藤です。

今日は機能性ディスペプシアについてお話します。

機能性ディスペプシア(FD :functional- dyspepsia)とは、胃の痛みや胃もたれなどのさまざまな症状が慢性的に続いているにもかかわらず、内視鏡検査を行っても、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や胃がんなどのような異常がみつからない病気です。生命にかかわる病気ではありませんが、つらい症状により、患者さんの生活の質を大きく低下させてしまう病気です。

主な症状は「つらいと感じる食後のもたれ感」「食事開始後すぐに食べ物で胃が一杯になるように感じて、それ以上食べられなくなる感じ(早期膨満感)」「みぞおちの痛み(心窩部痛)」「みぞおちの焼ける感じ(心窩部灼熱感」の4つです。
日本人の4人に1人は実は機能性ディスペプシアを持っているともいわれており実は患者さんはたくさんいるのですが、診断・治療をうけられている方は極少数です。

こういった症状でお悩みの方は多いようで待合室のポスターを見られて、お声がけいただくことも多いです。


実際の診察としては問診、癌や潰瘍の除外をするため胃カメラ、ピロリ菌検査とすすんでいきます。
当院でしたら、胃カメラは苦痛のほとんどない細径の最新経鼻内視鏡6分程度、ピロリ菌も検尿で15分で結果が出るので一回の受診で内視鏡から除菌治療まで出来ます。

新しいタイプの機能性ディスペプシアのお薬も出ておりますので、上の4症状にピンと来たら、是非当院へ受診下さい。