
こんにちは。名古屋市中区・伏見エリアにある「テラッセ納屋橋ファミリークリニック」院長です。
当院の肥満外来(医療ダイエット)でも処方数が急増している「マンジャロ」。
高い減量効果が期待できる一方で、患者様からよくご相談いただくのが「副作用(吐き気・胃のムカムカ)」と「日常生活」の両立についてです。
特にこれからの季節、忘年会や新年会、週末のデートなど「どうしても外せない食事の予定」が入ることも多いですよね。
- 「週末に美味しいものを食べたいから、薬の効果を弱めたい」
- 「仕事中に吐き気がするのは困るから、休日に合わせたい」
実は、マンジャロは「打つ曜日」を戦略的に変えることで、ライフスタイルに合わせやすくなります。今回は消化器内科医の視点から、「血中濃度のピーク」を考慮したスケジューリングについて解説します。
マンジャロの効果と副作用は「いつ」ピークになる?
スケジュールを組む前に、まずは敵(薬の動き)を知りましょう。
個人差はありますが、マンジャロを皮下注射した後、体内で薬の濃度が最も高くなる(ピークに達する)のは、打ってから約8時間〜72時間後(1〜3日後)と言われています。
目次
薬の効き目の波(イメージ)
- 注射当日〜翌々日(1〜3日目):
食欲抑制効果:最大
副作用(吐き気):出やすい - 注射5日目〜7日目:
食欲抑制効果:徐々に薄れる
副作用(吐き気):落ち着くことが多い
この「波」を利用して、あなたの生活スタイルに合った「打つ曜日」を決めましょう。
パターン別!あなたにおすすめの「打つ曜日」戦略

① 仕事最優先!「金曜日の夜」打ち
【おすすめな人】
- 平日の仕事中はバリバリ働きたい(副作用で集中力を削がれたくない)。
- 土日は家でゆっくり過ごせる。
【メリット】
副作用のピーク(土・日)を自宅で安静に過ごせます。もし吐き気が出ても、ベッドで横になれる安心感があります。
【デメリット】
週末の外食やデートを楽しみたい場合、食欲がなさすぎて「付き合いが悪い」と思われる可能性があります。
② 週末は楽しみたい!「月曜・火曜」打ち
【おすすめな人】
- 土日は飲み会や外食の予定が多い。
- 平日は仕事で忙しく、自然と食事量が減らせる。
【メリット】
週の後半(金・土・日)には薬の効果が緩やかになり、美味しく食事がとれます。「忘年会シーズン」にはこのパターンが人気です。
【デメリット】
週の前半(火・水あたり)に副作用のピークが来るため、大事な会議などが重なると辛い場合があります。
③ ストイックに痩せる「水曜日」打ち
【おすすめな人】
- 「中だるみ」を防ぎ、最短で結果を出したい。
【メリット】
週の真ん中に打つことで、週末(土日)もまだ薬の効果がしっかり残っています。「週末だからつい食べ過ぎた」というリバウンドを防ぐには最強の曜日です。
「飲み会があるから打つ日をずらしたい」はOK?
結論から言うと、可能です。
ただし、適当にずらすのは危険です。医学的に安全なルールを守りましょう。
ルール1:最低でも「中3日」は空ける
マンジャロの添付文書(説明書)には、投与日を変更する場合「前回の投与から少なくとも3日間(72時間)以上あけること」と記載があります。
例えば、いつも「日曜日」に打っているけれど、飲み会のために「金曜日」に早めたい場合、前回の注射から3日以上経っていれば可能です。
ルール2:飲み会の「2日前」には打たない
もし「金曜日の飲み会」で楽しく食事をしたいなら、水・木・金には打たないのが鉄則です。
逆に、「飲み会で食べ過ぎるのが怖いから抑えたい」場合は、あえて水曜か木曜に打って「強制的に食欲を止める」という荒療治もあります(※吐き気で楽しめないリスクもあるので要注意!)。
💡 医師からのアドバイス:休薬よりも「曜日変更」を
「今週は飲み会があるから1回休み(スキップ)」をしてしまうと、2週間ぶりに打った時に副作用が強く出たり、リバウンドで過食したりするリスクがあります。
完全に休むよりは、「土曜日に打っていたのを火曜日にずらす」などして、血中濃度を維持することをお勧めします。
副作用(吐き気)が辛い時はご相談ください
マンジャロは素晴らしい薬ですが、「胃腸の動きを止める」という作用がある以上、胃もたれや便秘などの消化器症状はつきものです。
多くの美容クリニックでは「痩せる薬」として処方するだけですが、当院は「消化器内科」です。
お腹の専門医として、ただ薬を出すだけでなく、以下のようなサポートを行っています。
- 副作用対策:吐き気止めや、お腹の張りを取る整腸剤、便秘薬などを患者様の症状に合わせてきめ細かく処方します。
- 専門医の判断:「この胃の痛みは薬のせい?それとも別の病気?」といった不安にも、内科医として診断・対応します。
名古屋でマンジャロを始めるならテラッセ納屋橋へ
当院の肥満外来は、続けやすさを重視した「適正価格」と「専門医の安心感」で選ばれています。
- ✅ マンジャロ(2.5mg):18,000円(税込)
※診察料・手技料・処方料など追加費用は一切かかりません。 - ✅ アクセス抜群
伏見駅・納屋橋エリア。仕事帰りにも寄りやすい立地です。
「ネットで安く買ったけど、副作用が辛くて相談先がない」という方が増えています。
これから始める方も、他院からの切り替えを検討中の方も、まずは一度ご相談ください。あなたのライフスタイル(飲み会、仕事、週末)に合わせた、無理のないスケジュールを一緒に考えましょう。
執筆:テラッセ納屋橋ファミリークリニック 院長(消化器内科専門医)