胃カメラと大腸カメラって同時にできるの? 同日に行うメリット・デメリット|テラッセ納屋橋ファミリークリニック|名古屋市中区栄・伏見駅の内科・消化器内科・皮膚科

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胃カメラと大腸カメラって同時にできるの? 同日に行うメリット・デメリット


胃の不調や便通異常など、消化器の症状に悩んで医師から「胃カメラと大腸カメラ、両方の検査をしましょう」と勧められることがあります。


「1日にどちらかの検査しかできないんじゃ?」という疑問から、2つの検査を別々の日に受けるとなると、時間の確保や食事制限など、身体的・時間的な負担が気になる方もいらっしゃいますよね。


実は、胃カメラと大腸カメラは同じ日に同時に受けることが可能です。

今回は、カメラの同時検査のメリット・デメリットや注意点、実際の流れについて詳しく解説します。内視鏡検査を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。


■胃カメラと大腸カメラは同日に同時検査できるの?

忙しくて時間がつくれない場合、胃カメラと大腸カメラの両方を一度で済ませたいと思ったことはありませんか?検査を2回に分けて受けるのは、時間も労力もかかって大変です。実は、条件が整えば検査を同じ日にまとめて受けることも可能です。


◎同日に胃カメラと大腸カメラを受けることは可能

胃カメラ(上部内視鏡)と大腸カメラ(下部内視鏡)は、医療機関によっては同じ日に同時に実施可能です。


検査内容が違っても、準備や当日の流れに共通点が多いため、一連のスケジュールとして組みやすいのが特徴です。ただし、誰にでも当てはまるわけではありません。


体調や持病の有無によっては別日に行わなくてはならない時もあります。


◎同時に行える理由は「前処置」の共通点にあります

胃カメラと大腸カメラは、それぞれ検査前の食事制限や鎮静剤の使用など、事前準備が必要です。これらの準備が共通しているため、一度の前処置で両方の検査に対応できるというのが、同日検査が可能な理由です。大腸カメラの下剤服用を活用する流れで、胃カメラも同時に行える仕組みが整っています。


■胃カメラと大腸カメラを同日に受けるメリットとは?

胃カメラと大腸カメラを同日にまとめて受ける方法は、忙しい方にとって非常に効率的です。ここでは、同日検査を選ぶことで得られる具体的なメリットを紹介します。


◎検査にかかる時間的・経済的な負担を軽減できる

胃カメラや大腸カメラは、どちらも前処置や休憩時間を含めると、半日〜1日がかりの検査になります。これを別々の日に受けるとなると、最低でも2日分のスケジュールを確保する必要があります。


同日に行えば、通院回数は1回で済み、結果も一度で聞けるため、時間的・精神的な負担を大きく軽減することが可能です。また、初診料や再診料、鎮静剤の費用、交通費などの重複も抑えられるため、経済的なメリットも見込めます。


◎食事制限や通院回数を最小限にできる

内視鏡検査では、前日からの食事制限や当日の絶食が必要です。検査を別々の日に受けると、その準備も2回必要になります。しかし同日に受けることで、面倒な食事制限や準備が1回で済むため、生活リズムへの影響も少なく、ストレスも抑えられます。


◎一度の鎮静で検査が完了するため効率的

当院では鎮静剤(麻酔)を使ってリラックスした状態で検査を行うこともできます。これも別日で受ければ2回使用が必要になりますが、同日に行えば1回の鎮静で両方の検査を終えられるため、身体への影響や当日の制限も一度で済みます。


■胃カメラ・大腸カメラの同日検査におけるデメリットと注意点

便利に見える同日検査ですが、もちろん注意すべきポイントもあります。体への負担や病院側の体制など、個人差や施設の条件によっては必ずしも適切であるとはいえない場合もあります。


◎鎮静剤の使用量が増えるため、副作用リスクも高まることがある

検査を同時に行うことで、鎮静剤の使用量が単独検査より増える傾向があります。体質によっては、血圧の低下や眠気、ふらつきなどの副作用が出る場合があり、慎重な投与が必要です。


経験豊富な医師が適切に対応することで大半は問題なく進行しますが、高齢者や持病をお持ちの方は事前に相談しましょう。


◎すべての医療機関で同時検査に対応しているわけではない

胃カメラと大腸カメラの同日検査には、内視鏡の高い技術、専門スタッフ、回復室(リカバリールーム)などの設備が必要になります。


そのため、一般的な内科クリニックや小規模医院では対応していないこともあります。検査を希望する場合は、事前に「同日検査可能」と明記されている施設を選ぶのが安心です。


◎健康状態によっては別日に分けたほうが安全なケースもある

心臓病や重度の糖尿病、慢性呼吸器疾患などをお持ちの方は、長時間にわたる検査によって体への負担が大きくなる場合があります。医師の判断により、安全性を最優先して別日の検査を提案されることもあります。検査前の問診で健康状態をしっかり伝えることが重要です。


■胃カメラと大腸カメラの同日検査は、メリットと注意点を理解して選択を

胃カメラと大腸カメラの検査を同じ日に受けることは、時間や通院回数を減らすことができ、食事制限や鎮静の影響も一度で済ませられるという大きなメリットがあります。特に、忙しい日常の中でも効率的に検査を受けたい方にとっては、効率的な選択肢と言えるでしょう。


ただし、注意が必要な側面もあるのは事実です。自身の体調やライフスタイル、希望に合わせて、医師とよく相談しながら検査の進め方を決めることが大切です。


同日検査を受けるかどうか迷っている方は、まずは気軽にご相談ください。正確な診断と早期発見のために、内視鏡検査を前向きに活用しましょう。


テラッセ納屋橋ファミリークリニック
医師
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