本日はH. pylori（ピロリ菌）感染症認定医である院長のピロリ講座です。
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形をした細菌です。
胃には強い酸があるため、昔から細菌はいないと考えられていましたが、1984年にウォーレンとマーシャルにより発見されました。2005年にはノーベル賞を受賞しています。
2000年には胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の具体的病気のある方、2013年からは内視鏡検査で胃炎があれば除菌治療が出来るようになりました。
もともとピロリ菌は世界中ほとんど全ての人が保菌していたが、先進工業国では衛生管理の徹底によって、この菌を持たない人が増えてきていていると考えられています。
現在、世界人口の40-50%程度がヘリコバクター・ピロリの保菌者だと考えられています。
日本は20歳代の感染率は10-15%程度と低率であるが、高齢者では5割を超えており発展途上国並に高いです。
日本のこの極端な二相性には、戦後急速に進んだ生活環境の改善が背景にあるものと考えられています。
ピロリ菌の感染経路は正確には不明でありますが、胃内に定着することから経口感染すると考えられており、口-口および糞-口感染が想定されています。
保菌している親との小児期の濃密な接触（離乳食の口移し等）、あるいは糞便に汚染された水・食品を介した感染経路が有力視されています。
ピロリ菌が胃潰瘍、胃がんの原因となることが科学的に明らかとなっており、日本は総除菌時代に突入しております。
まず内視鏡を受けて「がん」がないことを確認しないと保険適応で、ピロリ菌の検査、治療が出来ません。
いままで内視鏡を受けたことがない人はH. pylori（ピロリ菌）感染症認定医のいる当院でまずは胃カメラを受けましょう。
5年以上前を最後に胃カメラを受けて無い方、実は昔はピロリ除菌の保険適応がなかったため、ピロリ菌感染を疑っていても「軽い胃炎だね」「年齢相応の胃ですね」と放置されている可能性が高いです。また専門の医師でないとピロリ菌の感染にも気付かないこともあります。一度H. pylori（ピロリ菌）感染症認定医の内視鏡を受けましょう。
最新の苦痛のない経鼻内視鏡を受け、当日ピロリチェック、当日除菌とスピーディーに対応させていただきます。
