大腸ポリープ切除後の「血便」「出血」…病院に行くべき?  後出血の対処法を解説|テラッセ納屋橋ファミリークリニック|名古屋市中区栄・伏見駅の内科・消化器内科・皮膚科

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大腸ポリープ切除後の「血便」「出血」…病院に行くべき?  後出血の対処法を解説


大腸カメラでポリープを取った後、トイレで血が出ると「傷口が開いた!?」「何か悪い病気?」とパニックになってしまうものです。


実は、ポリープ切除後の少量の出血は「よくあること」でもあります。しかし、中には「今すぐ処置しないとマズい出血」も混ざっていることがあります。


今回は、その「様子見でいい出血」と「危険なサインの出血」の境界線を、専門用語抜きでわかりやすく解説します。


■大腸ポリープ切除後「1週間」は出血リスクが高いワケ

「切った当日は何ともなかったのに、数日経って急に血が出た!」これを「後出血(こうしゅっけつ)」と呼びます。なぜ忘れた頃にやってくるのでしょうか。


◎「かさぶた」が剥がれる時が一番危ない?

ポリープを切除した跡は、一時的に「潰瘍(傷)」になっています。転んで膝をすりむいた時と同じで、傷が治る過程で「かさぶた」ができ、それが剥がれ落ちるタイミングで、下の血管から出血してしまうことがあるのです。


◎当日は大丈夫でも油断禁物! 出血リスクのピーク期間

一般的に、出血のリスクがあるのは切除当日から2週間程度です。かさぶたが剥がれやすい「術後数日〜1週間前後」が一番のピークです。


※個人差があります。退院時に医師から「〇日は安静に」

と言われたら、その期間を優先するようにしましょう。


■切除後の出血、血便は様子見? それとも緊急?

トイレで血を見たとき、大事なのは「量」と「止まりにくさ」です。以下のリストで危険度をチェックしましょう。


◎紙に付く程度・1回だけなら「安静」でOK

以下のようなレベルなら、傷口からの「じわっとした滲出(しんしゅつ)」の可能性が高いです。まずは慌てず、横になって様子を見ましょう。


  • トイレットペーパーに少し血が付く

  • 便の表面に、赤い筋がうっすら付いている

  • 出血は1回きりで、その後は止まっている


※注意!以下の場合は「少量」でも相談を!


  • 「血液をサラサラにする薬」を飲んでいる方

  • 「大きなポリープ」を取ったと言われた方

  • 少量でも何度も出血を繰り返す場合


これらに当てはまる場合は、自己判断せずにクリニックへ連絡するのが安心です。


◎便器が真っ赤・レバー状の塊は医療機関へ連絡を

これは太い血管などから出血しているサインです。迷わず、内視鏡を受けた病院へ連絡してください。


  • 真っ赤な鮮血がドバっと出て、便器の水が赤く染まる

  • レバーのような「血の塊」が出てくる

  • 何度トイレに行っても血が止まらない

  • 我慢できない激しい腹痛や発熱(38℃以上)がある


◎ふらつき・冷や汗は緊急性が高い

出血だけでなく、全身に以下のような症状が出ていたら「貧血(ショック状態)」の危険信号です。


  • ふらつき、立ちくらみ、失神しそうになる

  • 冷や汗が止まらない、顔色が青白い

  • 動悸(ドキドキ)が激しい、息切れがする


検査を受けた医療機関へ電話連絡しましょう。夜間・休日などでつながらない場合は、地域の救急外来を受診してください。動けない、意識がもうろうとする場合は、迷わず救急車(119番)を呼びましょう。


◎もし出血してしまったら? 自宅での対処法

「少し血が出たけれど、連絡するほどではないかも…」という場合でも、以下の対処を行い、慎重に経過を観察してください。


①まずは安静にする

出血に気づいたら、仕事や家事は中断し、横になって休みましょう。運動や入浴、重いものを持つなどの動作は、血圧を上げて血が止まりにくくなります。横になってお腹を休めることが、一番の止血処置です。


②スマホで「便の写真」を撮る(恥ずかしがらずに)

口で「結構出ました」と説明しても、医師には正確な量が伝わりにくいものです。スマホで便器の中を撮影しておくと、診察時に参考になります。(可能な範囲で構いません)。言葉だけでは伝わりにくい出血量を正確に伝える助けになります。


◎【重要】お薬(血液サラサラの薬)について

抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用中の方は出血リスクが高まる傾向にありますが、自己判断で薬を中断するのは大変危険です(心臓や脳の病気のリスクに関わります)。


出血があった際は、「薬を止めるべきか」「飲み続けて受診すべきか」の指示を仰ぐためにも、早めに処方医または内視鏡を受けたクリニックへ連絡してください。


■お風呂は? お酒は? 出血(後出血)リスクを下げる過ごし方

せっかくポリープを取ったのに、自宅での過ごし方で傷口を開いてしまっては元も子もありません。術後1週間(または医師の指示期間)は、以下を守って傷をいたわりましょう。


※制限期間はポリープの大きさや個数によって異なります。

医師から個別の指示がある場合は、そちらを優先してください。


◎【食事・お酒】アルコールは厳禁! 腸に優しいメニューは

お酒

血管を拡張させ、出血を助長するため、医師の許可が出るまでは禁酒が推奨されます。


食事

腸への物理的な負担を減らすことが大切です。消化の良いものを食べ、硬い便秘や激しい下痢を引き起こすような極端な食事(脂っこいもの、強い香辛料など)は控えましょう。


◎【運動・お風呂】長風呂・筋トレはNG! シャワーで済ませよう

腹圧がかかる動作

ジョギング、ゴルフ、筋トレなど、お腹に力が入る運動は避けましょう。重い荷物を持つのも控えてください。


お風呂

長時間の入浴やサウナは血行を良くしすぎて出血の原因になることがあります。術後数日間はシャワー浴にし、長湯は避けましょう。


■大腸のポリープ切除後でよくある質問

大腸ポリープ切除後によくある疑問にお答えします。


Q. 明日から旅行なんですが、行ってもいいですか?

術後1週間〜2週間は遠出・海外旅行はおすすめしません。飛行機内や、近くに専門医がいない場所で大量出血が起きると、適切な処置が遅れてしまう可能性があります。大事な予定は、ポリープ切除と時期をずらすのがおすすめです。


Q. 便が黒っぽいのですが、これって血ですか?

貧血の薬(鉄剤)などを飲んでいる場合、便が黒くなることがあります。薬の影響ではないのに「海苔の佃煮のような黒い便(タール便)」が続く場合は、胃や十二指腸などの上部消化管、あるいは大腸からの出血の可能性もあります。


いずれにせよ消化管出血の疑いがあるため、早めに受診してください。


■まとめ:大腸ポリープ切除後の血便・後出血について

大腸ポリープ切除後の出血は、比較的よく起こり得るものです。焦らずに便の状態を確認し、「大量の鮮血」「血の塊」「ふらつき」「強い腹痛」などのサインがあれば、迷わず医療機関へ連絡してください。


大切なのは、自己判断せず、医師の指示通りに安静期間を過ごすことです。少しでも不安な症状があるときは、遠慮なくご相談ください。




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