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大腸ポリープの検査後・検査前の食事について

2024年11月20日


大腸ポリープの検査は、大腸がんの予防のためにかかせない検査です。大腸がんは良性のポリープからも発生するため、大腸ポリープを早い段階で発見し、場合によっては切除することが必要になります。


検査をスムーズに行うためには、検査前の食事が大切です。また、合併症を防ぐためには、検査後の食事にも注意する必要があります。


今回は、検査前に食べても良いものと控えるべきもの、そして検査後に適した食事について詳しく説明します。検査を受ける際の参考にしてください。


大腸ポリープ検査前の食事 


大腸ポリープ検査では、大腸内をきれいにすることが大切になります。検査日の3日前から、食事には注意しましょう。食べ物を選ぶ際には消化が良く、残りかすが少ないものを摂ることが推奨されます。


消化の良いもの


消化が良い食品としておすすめなのは、おかゆや柔らかいごはん、煮込んだうどんやそうめんなどです。雑炊は具材に注しましょう。野菜や果物については、皮や種は避けてください。


主食

おかゆ、柔らかいごはん、雑炊、うどん、そうめん

主菜

鶏肉、赤身が多いひき肉、白身魚全般、茶碗蒸し、卵豆腐、豆腐

野菜類

ジャガイモ、さつまいも、ほうれん草、にんじん、かぼちゃ、なす、大根、玉ねぎ、トマト、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、りんご、桃、メロン、スイカ、ぶどう

お菓子

飴、チョコレート、カステラ、卵ボーロ、ゼリー(弾力のあるタイプや果肉入りはNG)、プリン

飲み物

スポーツドリンク、お茶、コーヒー、紅茶、ジュース、コンソメスープ(具なし)、味噌汁


控えた方が良いもの


玄米やもち米、ラーメンやスパゲティなどは消化が悪い食べものです。また、脂肪分の多い肉や干物、キノコ類やセロリ、ニラなどの野菜も避けましょう。これらの食材は消化に時間がかかり、腸に負担をかける可能性があります。


主食

玄米、もち米、寿司、チャーハン、そば、ラーメン、焼きそば、スパゲティ、ピザ、ハンバーガー、あんぱん

主菜

ブロック肉、バラ肉、ベーコン、ハム、ソーセージ、青魚、うなぎ、イカ、タコ、エビ、カニ、貝類、干物、大豆、小豆、枝豆、煮豆、きな粉、納豆、高野豆腐、ナッツ類、海藻類、こんにゃく

野菜類

ごぼう、れんこん、たけのこ、セロリ、とうもろこし、もやし、ニラ、キノコ類、パイナップル、梨、柿、キウイフルーツ、バナナ、柑橘類

お菓子

スナック類、ケーキ

飲み物

果実入りジュース、野菜ジュース、青汁、アルコール


そのほかの注意点


調理方法にも注意が必要です。野菜はよく煮て柔らかくし、煮る、蒸す、茹でるなどの調理法が適しています。食べる量にも注意しましょう。制限をしているからといって、食べ過ぎてしまうと、消化に時間がかかってしまい逆効果になってしまいます。


大腸ポリープ検査後の食事【切除した場合】


制限は個々の状態によって異なる場合があるため、医師の指示に従って行動することが最も大切です。ポリープ切除後に腹痛や血便、発熱などの症状が見られた場合は、すぐに担当医に相談しましょう。


術後当日は、白粥や素うどん、豆腐、ゼリー、プリン、ヨーグルトなど、消化しやすい食事を摂取してください。


翌日に腹痛や出血がないことを確認したら、1週間程度かけて徐々に通常の食事に戻していくことが大切です。この間、刺激の強い食べ物は避けるようにしてください。


控ええる食品や飲み物には、アルコール、辛い食べ物(唐辛子など)、炭酸飲料、脂っこいもの(肉類、揚げ物、ラーメン)、そして生ものがあります。アルコールは血流を促進し、出血リスクを高める可能性がありますので注意が必要です。



大腸ポリープ検査後の食事【切除がなかった場合】


内視鏡検査後は、胃や腸がまだ敏感になっているため、食べ物には気を付けましょう。消化に優しく、柔らかい食べ物を選ぶことで、胃腸への負担を軽減し、快適な回復を促せます。


最初の食事は、消化に良いおかゆやスープを少しずつ食べ始めると良いでしょう。脂肪分や塩分を控えめにし、ゆっくりと食事をとることがポイントです。また、水分補給をしっかりと行い、暖かい飲み物を適量摂ることで消化を助けられます。


大腸カメラ検査の翌日からは、特に食事制限は必要ありません。ただし、大腸の粘膜がまだ敏感な状態かもしれないので、数日は消化に良い食事を心がけることが望ましいでしょう。

まとめ

大腸ポリープの検査では、消化に良いものを意識しましょう。検査後に控えた方が良いものは、刺激の強い飲み物や辛い食べ物、揚げ物などの油っぽいものです。これらは、胃や腸に負担をかけ、不快感や痛みを引き起こすことがあります。また、食物繊維が多い生野菜や果物も消化に時間がかかるので控えるのがおすすめです。


テラッセ納屋橋ファミリークリニック
医師
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