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リベルサスの個人輸入のリスク・注意点

2024年11月11日


「リベルサス」は2型糖尿病の治療ですが、ダイエット治療薬としても注目されています。薬局やドラッグストアでは購入できませんが、オンラインでの購入が可能なため、個人輸入を検討する人が増えています。


ただし、個人輸入にはリスクや注意点が多く、安全に使用するためには病院でのカウンセリングや処方が重要です。今回は、リベルサスの個人輸入に関するリスクと注意点について詳しく解説します。


リベルサスの入手方法


リベルサスは、インスリンの分泌を助ける糖尿病治療薬です。胃腸の動きを緩やかにして、食欲を抑える作用もあるため、ダイエット効果も期待できます。ただし、医師の処方が必要なため、薬局やドラッグストアでは、購入することができません。


リベルサスを購入する方法としては、


  1. ・個人輸入または輸入代行を利用する
  2. ・医療機関で処方してもらう

このどちらかになります。


リベルサスを個人輸入または輸入代行を利用して購入


リベルサスを個人で購入する際には、個人輸入と輸入代行の方法があります。


個人輸入


リベルサスを個人輸入するためには、厚生労働省の地方支局に必要書類を提出し、個人使用のための承認を受ける必要があります。リベルサスは日本の法律で医療用医薬品として扱われているため、申請が必要です。また、個人使用目的で取得したリベルサスを他の方に譲ったり売ったりすると、罰せられる可能性があるため注意してください。


参考元:「医薬品等の個人輸入について |厚生労働省


輸入代行


「個人輸入代行」とは、海外の医薬品や医療機器を購入する際の手続きを代行する業者のことです。個人輸入をする場合、手続きは非常に複雑で書類集めや提出などの手間がかかるため、多くの方は個人輸入代行業者を利用しています。


しかし、代行業者を使うと手数料や送料がかかり、コストが高くなることがあります。さらに、海外からの製品は必ずしも安いわけではありません。場合によっては、国内で購入するよりも高額になることもあります。


個人輸入によるリスクとは


輸入代行を利用する際には十分な注意が必要です。購入する前に、信頼できる業者かどうかを確認することが重要です。輸入代行を利用した場合、以下のようなリスクがあることを知っておきましょう。


期待した効果が得られない

海外の店舗やサイトでは、商品の効果を誇張したり、嘘の情報をうたっていることがあります。また、医薬品ではなく、サプリメントの可能性も。その結果、実際には効果がないかもしれない物を買ってしまう危険性があります。


不純物が混じっているかもしれない

どのような衛生環境でその薬が作られているのか、保管や流通がどのように行われているのかが不明なことがあります。つまり、薬に有害な不純物が混ざっている可能性があるということです。


偽物の可能性がある

正規メーカーの薬を装った偽物が流通していることがあります。見た目が本物と非常によく似ている場合には、見分けるのが難しいです。


商品が届かない

購入した医薬品が届かない場合があります。さらに、代行業者が返金に応じないケースもあり、トラブルが生じた場合、業者ではなく購入者本人が責任を負うことがほとんどです。


健康被害が起きた場合に対処が難しい

副作用や不具合が起きたときの対処が難しいという問題があります。外国語で書かれている説明書の場合は正確に理解するのが難しいため、適切な対処ができないかもしれません。また、薬が偽物だった場合、原因の特定が難しくなるため迅速な治療が困難になります。


一番重要なことは、救済制度です。国内で正規に販売されている医薬品で重大な健康被害を受けた場合、救済制度があります。しかし、個人輸入された薬で健康被害が出ても、その救済対象にはなりません。


参考元:「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ |厚生労働省

健康被害などリスクにご注意! 海外からの医薬品の個人輸入 | 政府広報オンライン


リベルサスを医療機関で処方してもらう


リベルサスは、厚生労働省に認可された薬のため医師の診察を受けてから処方してもらうのが安心です。医薬品医療機器等法に基づき、品質、安全性、有効性が確認されています。


副作用についての情報も公開されており、予期しない症状や問題が発生する可能性は低いといえるでしょう。万が一、副作用が発生した場合でも、処方を担当した医療機関で迅速かつ適切な対応を受けることができます。


まとめ


リベルサスの個人輸入は、基本的にはリスクや危険性が伴うため、あまりおすすめできません。個人輸入の薬は、医療機関で処方されるものと比べて特に安いわけではありません。


そして、トラブルが起きた場合には全て自己責任となるため、メリットが少ないとも言えます。


薬は副作用を伴うため、使い方を間違えると体にとって毒になります。医師の処方が必要な理由は、安全かつ効果的な使用方法を確保するためです。


個人輸入は手軽かもしれませんが、品質や安全性の問題が伴うこともあり、自己判断で使用することはリスクが高いといえるでしょう。


リベルサスを安全に入手するためには、医療機関を受診し、専門の医師に相談することが重要です。



テラッセ納屋橋ファミリークリニック
医師
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